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フロントロアコンブッシュ->ベアリングに交換 [E46 M3]

BMW 3シリーズ (E46) 系のシャーシにおける泣き所の一つがコレですね。



過去10年前ぐらいまで、定番的には新品の同等品に換えるか、強化()品として同シャーシの M3 で使ってる同様の部品に入れ替える手がありました。

んが、既に M3 に乗ってるヒトはどーすんのよ!っていうアレで、その昔はシュニッツァー()とかいう所が数年だけ(?)気まぐれで売ってた部品を日本の商社が横流しした挙げ句に「ブランド()品だ!()」とかいうイミフな歓び()に染まった変なおじさんが鼻息荒く「サイコーだ」と自慢(?)しながら、今となってみれば不出来な部品を装着して悦に入ってたのを思い出します。


なんだけど、流石に10年もすりゃそれなりにアフターパーツも変わってくるって話を一つ。




強化ブッシュもピンキリです
強化ブッシュを入れると振動がひどいことになるのでは?とかいう、実践が抜けた「そういう」指摘を良く見ます。
ソレと同時に、いわゆる「(そういう強化車に)乗ったこともないのに印象だけで語るヒト」ってのも大昔からいらっしゃるわけですが、結論から申し上げるに。



じぇんじぇん問題ないです(´Д`)w


そりゃ動画のカメラマイクに拾われるぐらい異音がしてるってのは問題ですけど、ソレに現れない振動、例えばステアリングに伝わる振動とかも全然酷いとかいうアレはなく、むしろ接地感というかホイールの路面追従における振動が程よく伝わってくる感じでございもすた。


そんなアレでたーのしー!と乗っていたわけですけども、形あるものは基本的には壊れるわけでして。



ボロボロだお…


特に車体前方に向かって右側、エンジンからのエキゾーストパイプがある側は特に辛いのかブッシュとして使用されていた樹脂部品がボロボロになって(円筒というには)欠けてる感じになってしまいました。
欠けてる部分の樹脂は走ってる最中に崩壊してどっかに飛んでいったであろうと。



とはいえクローズドコースで全開遊びを何度も繰り返した後にコレなので、耐久性的には悪くないんじゃねーの?というのが最終的な感想です。

世の中には同様の強化ブッシュ製品がありますが、自身が知ってる中で酷いのがパワーフレックスの製品で、1度真面目に全開走行すると途端にブッシュが砕け散る程度に脆い(しかも保証交換も対応しない)ので値段なりなんだろうなとは思います。

当方としては別に Turner さんちを盲目的に信頼してる訳ではありませんが、他社で M3 (E46) 用に強化ブッシュ製品を出している所が何社かありますけど、とりあえず Turner さんちで売ってるのを買っとけば悪くはないんじゃね?という気は一応してます。




そしてベアリング保持化へ移行
ちなみに、コレも既に多数の媒体に乗ってる今更の話ですが、このフロントロアコントロールアーム保持部(ブッシュ)が具合悪くなると、加減速の度にゴトンゴトンと言うし、据え切りとかの時にはバキバキと言うしで、他に具合が悪い所が無いのであれば「おまんかーーー!!!」という感じで判ります。

さて他社製品の話はさておき、とはいえブッシュだと程度の差はあれ結局は壊れる(樹脂部分が崩壊する)というのがネックといえばネックであることが避けられない事も同時に判明しました。
ならばどーするか…とか思いながら前述の強化ブッシュに交換後暮らすこと数年、こんなのが Turner さんちのサイトに掲載されていたのを見たのでした。




恥ずかしながらピロボールとベアリングの構造的な違いがイマイチ判ってない当方ですが、少なくとも今までのブッシュ方式より段違いで耐荷重が違いそうなのは確定的に明らかで、更にはコレです。



潤滑油(グリース)を仕込める)

(製品の輪っか右側に見える銀色の○首はグリス充填用ニップル)


潤滑のために定期的(期間がどのぐらいなのかはコレから検証だけど)に油を挿してやる必要はありそげだけど、これまた丈夫&動きがスムーズそうな関節部品が発売になったのをみてふおおおおおと思ったものの、まだ当時は前述の強化ブッシュが健在(だったはず…)という認識で導入は見送っていたのでした。

のですが今回のブッシュ崩壊でコレは運転してられませんわという具合だったので部品発注してお取り付けした訳ですハイ。





一番外側のブッシュハウジング付きのを頼んだら納期がクッソ長く設定されたとかいうアレはありましたが、紆余曲折を経てやっと当家の車両に装着されることになりますた。

ただ、前述のグリース装填用ニップルに油を入れるのにかなり小型なグリースガンが必要なのですが、ない場合は掲出の画像のようにベアリング自体を回転させて手作業で油充填をするのも可能っちゃ可能なので、ひとまず装着は出来ると思います。





インプレッション(一般道)
あんまり新部品装着直後でインプレッションを取ることはない、というか取れるシチュエーションに遭遇するのに時間がかかる事が多いのであんまり書いたことないですが、今回は特別(?)にインプレッションを取れる状況に遭遇しt

簡単に言うと、本部品を装着後に某年会にいく途中で高速道路を使う機会があったので…という話です。


路面への接地感が増えた感じがする
近年は多分にブッシュ崩壊の影響で操舵感に薄味を覚える感じだったのですが、ソレが解消された上に以前の強化ブッシュ(新品時)以上の感触を覚える感じがします。
某あるぺな Bx (E46)の多幸的な操舵感には及びませんが、その入口に立った感じがしないでも。

ちなみにウチの車両のショックアブソーバー等は経年した純正部品でして、ソレでもコレというのはある意味では可能性が楽しみといえば楽しみ…なんですが、その可能性たる新品ショックアブソーバーをどうするかというのは積年の課題でs(略)


車内では異音は感じられず
部品自体はとっくの昔に発表されているので、日本国内でも既に装着されている方がいるであろうことは想像しておりました。
んで最近その「既に装着している方」からのアドバイスを頂く機会があって、その方曰く「アタリがつくまでは壮絶に音がする」というのを頂いていたモノの。

      「音…するけ?」「俺には全然聞こえんのぅ…」

たしかにグリス充填してない状態だとキュッキュと煩かったりするのですが、グリスが枯れ気味になって音が鳴ると充填の合図になるんかもしれませぬ。



よく考えて作ったなぁ…というのが正直な感想です。
というか何で日本からこういうのが出てこないんだろう?というのが不思議でしかないのですが、商売として考えると日本から出てこないのも納得で。


  • 日本にいる M3(E46) の絶対数の少なさ
  • M3 で真面目に走ってるヒトが少数すぎる
  • そもそも技術的発想力が乏しい


というか基本的に1番の理由が理由の9割以上でしょう。
北米だと M3 って車種は日本で言うところの(例えば)Z33 フェアレディぐらいな感じらしく、つまり「チョット頑張れば買える」ぐらいの車種らしいので流通してる台数が違いすぎみたいです。
モノを作ってみたけど何個売れるんだ?というのは真っ先に考えるわけで、そうでなければ同人的な商売をするぐらいしかなくなってしまいます。
でも流石に生命の危機とかがある乗用車のパーツを同人的に扱って…は責任問題的なアレとかを考えると(昨今では特に)厳しいモノしかないと思われます。


そういえばメタ的なアレでいくと、この記事が公表される頃には 2019 年版オートサロンが開催されていると思うのですが、相変わらず売る気がないデモカーばっかりですよね。
つーても「ショー」なのでソレはソレで当然とは言え、じゃあソレが客のナニかに生かされてるの?というと非常に疑問な店さんバッカリな訳で、こういうのも合わせて日本でいろんな自動車文化が育たないのも当然だなぁ…と毎年のように想いを新たにする次第であります。


例によって脱線ネタが多かったですが、今回もこのへんで。

マタネ。
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